クローン病患者に立ちはだかる健康診断の壁

2021年8月7日土曜日

健康

派遣会社から健康診断のお知らせが届いた。案内には、指定された病院に今年中に予約を入れ、定期健診を受診するよう書かれている。

僕は今までまともに働いてこなかったので、社会人として健康診断を受けるのは、今回が初めて。

親やきょうだいから健康診断の話を聞いて、面倒くさそうだなあ、と思っていたが、ついに自分の番が来てしまった。


クローン病患者として、僕には健康診断について気がかりなことがある。それは、胃の検査だ。

僕の食道には狭窄があり、細い胃カメラ(直径8.9mm)を使っても通過することができない。胃の中を見られるのは、半年~1年に1回、バルーンで食道を拡張した直後だけである。(次の治療のときにはまた元の狭さに戻ってしまう)

また、炎症を繰り返したことにより、小腸や大腸にも狭い箇所がたくさん生じており、バリウムを飲んだら腸閉塞などを起こさないか心配だ。腸からの出血も完全には治まっていないので、造影剤のせいで症状が悪化する恐れもある。

このように、胃カメラも、造影剤を使った検査も困難なので、胃を検査する手段がない。

胃の検査は回避可能

健康診断の詳細を確かめてみると、検査項目は34歳以下と35歳以上で異なっていた。

ラッキーなことに、34歳以下の定期健診には、胃の検査は含まれておらず。とりあえずj一安心だ。

でも、35歳以上の検査項目には、胃のレントゲンがある。このまま年を取ったら、僕は検査を行えず、クビになってしまうのだろうか?


調べてみると、どうやらそうはならないらしい。

定期健診の項目には、法律で受診が義務付けられているものと、そうでないものがあり、胃カメラや胃のレントゲンは後者に該当するため、拒否しても許されるそうだ。

いやー、よかった。よかった。

もし仮に今の派遣会社で10年以上働き続けたとしても、健康診断の胃の検査が原因で契約を解除されることはない。(別の理由で解雇される可能性はあるけれど……)

一瞬暗くなった未来が、再び光を取り戻した気がする。


とはいえ、クローン病で定期的に通院しているのに、わざわざ休みをつぶして健診のために病院に行くのは面倒だ。

初対面のお医者さんに持病の経過を一から説明するのは、想像するだけで頭が痛い。

胃の検査は回避できても、健康診断はやはり厄介なイベントである。

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実家暮らしでゆるゆる生きる20代。趣味は読書と英語学習。平穏で持続的、かつちょっぴり知的な生活が理想です。プロフィール画像は、折り紙のクジラ。

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