未知なる英単語との戦いに備える

2021年8月3日火曜日

英語学習

北村一真さんの『英語の読み方』で紹介されていた、Merriam-Websterの『Vocabulary Builder』を買ってみた。

これは、単語の語源を活用して語彙力をつけよう、という趣旨の本。

Amazonでペーパーバック版を購入したところ、予想より2倍くらい分厚くびっくりした。約700ページもあり、なかなかやりがいのありそうな一冊である。

さて、この『Vocabulary Builder』、僕はまだ始めたばかりなのだけれど、最初の「Introduction(前書き)」を読んだだけで、買って正解だったと思った。

まず、冒頭で述べられている、本書の達成目標が素晴らしい。

"(1) to add a large number of words to your permanent working vocabulary, and (2) to teach the most useful of the classical word building roots to help you continue expanding your vocabulary in the future."(INTRODUCTIONより引用)

とくに注目してほしいのは(2)の方だ。

普通の単語帳の多くは、「重要語彙をこの一冊でマスター!」といったように、それを使えばどれだけ役に立つ単語を覚えられるかを強調するばかり。

一方、『Vocabulary Builder』では、自身を使い終えた後、未来の語彙習得にまで目を向けているのである。

英語のボキャブラリー構築が本一冊で完了するわけがないのは当たり前だが、あまりにも潔く「その先」を語る姿勢には感銘を受けてしまった。

また、語源を覚える意義を説明した、次の一文もかっこいい。

"Remember what a root means and you'll have at least a fighting chance of understanding a word in which it appears."(INTRODUCTIONより引用)

そう、語源を学んでおけば、未知の単語に遭遇したとき、「闘う機会(fighting chance)」が得られるのだ。

日本語の場合、知らない熟語が出てきても、一つ一つの漢字の意味がわかれば、なんとなく何が言いたいのか想像がつく。

同様に、英語もパーツごとの意味を知っていれば、単語全体としての意味を推理できるというわけだ。

よくよく考えると、言っていること自体は単純なのだが、言い回しがうまい。言葉選びのセンスはさすがボキャビル本である。


英語学習者にとって、単語の意味を理解することは、まさに闘い。

ぜひこの一冊をやり通して、戦地へ赴く準備を整えようではないか!

英語教材の前書きを読んだだけで、こんなにテンションが上がったのは初めてだ。

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実家暮らしでゆるゆる生きる20代。趣味は読書と英語学習。平穏で持続的、かつちょっぴり知的な生活が理想です。プロフィール画像は、折り紙のクジラ。

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